還元力について
◆ 水素水は酸化還元電位がマイナスを示す還元性の高い水の事です。
錆びをとりたければ、水素ガスの中にその10円玉を入れます。
すると、さびがとれて元のピカピ力の10円玉に戻ります。
これが還元作用です。さび(CuO)に水素(H)が作用して、元の銅(Cu)に戻したわけです。このとき銅にくっついていた酸素は、水素と結合して銅から離れ、水(H2O)になります。
このように酸化と反対の作用を及ぼすことを還元力といいます。
「電子をくっつけること」、「物質が本来の姿に戻ること」が、還元力です。
◆ 酸化還元電位とは?
その物質が他の物質を酸化しやすい状態にあるのか、還元しやすい状態にあるのかを表す指標です。
この値がプラスで大きければ、酸化力が強く、マイナスで大きければ「還元力が強い」ということなのです。
リンゴやバナナ、レモンなどは酸化しやすくきゅうりやさつまいもは酸化しにくいということが下記の表で見てわかるかと思われます。
◆ 水道水について
水道水は原水そのものが酸化状態にあるのに加えて、さらに薬品処理することにより、還元電位が高くなっています。
つまり他の物質を酸化させやすい状態にあるのです。
一般的な水道水の還元電位は+500~800mv位です。
栄養を吸収する腸は還元状態にあり、腸内がそのような状態に保たれていることによって、有用な腸内微生物が活発に働き、私たちの体は健康に保たれます。
酸化力が強い水道水を飲んで酸化された食品を多く食べ続けていると、臓器にとって「還元状態を保つため」の負担がふえることになります。
還元電位の低い食べ物や飲み物を、意識して摂り入れるようにしたいものです。